木のこと家のこと 石井工業株式会社

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プレカットと手刻みで建てる家。2つの建物を上棟写真から振り返る。

   

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先日、新たな新築現場がスタートしたのですが、

ここ最近の石井工業では久々のプレカット(工場生産)

での上棟となりました。

 

近年の施工方法では、機械生産が発達していることもあり

どこもかしこもプレカットが主流です。

 

今日はプレカットと在来工法で造る方法の2パターンを

紹介させて頂きたいと思います。

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そもそもプレカットって何?

伝統工法とプレカット工法というものがある事は、

以前こちらの記事でも紹介させて頂きました。

 

プレカットプレカットと書いてありますが、

そもそもプレカットとは、一体どういうものなのか

簡単に説明しますね。

プレカット (precut) とは、一般に、何かの生産工程において「あらかじめ切断しておく」ことを意味する動詞である。本項では、住宅建築における木工事部分について、現場施工前に工場などで原材料を切断したり加工を施しておくことについて述べる。なお、コンクリート建築における同様な用語として、あらかじめ工場でコンクリート製品を形作っておくプレキャスト工法がある。

メリット

工期短縮や現場での産業廃棄物抑制、積算精度の向上などによるコストダウンが図れる。

  • 長い柱や太い梁であっても高精度に加工できる。このため、柱と梁を組み上げただけの初期の段階でも建築物の揺れが小さく安定性が高い。また、その上で作業をする者にとっての安全性も増す。
  • 従来の手刻み加工では不可能、または作成に長時間を要していたような複雑なみ継手仕口も短時間に量産できるため、建築物の耐久性を安価に向上させることができる。
  • 大工職人等の技量や建築現場の気象条件等のさまざまな不安定要素に左右されることなく、均一な部材を安定して調達できる。
  • 工場ではつねに複数の案件を加工しており、端材の発生場所が1ヶ所にまとめられるので、リサイクルなどに有利である。
  • そもそも、大工仕事に従事する職人の数が減っているため、プレカットなしで木造の建築をすることは、とりわけ着工件数の多い大手住宅会社においては経済的に難しく、メリットというより必須である。
参照元:ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88

 

ウィキペディアに記載がある内容の最後の一文が全てかなぁという気もします。

 

材料を予め準備・加工を施すことで、工期の短縮や現場での作業効率化が圧倒的に進み

ハウスメーカーを初めとする各ビルダーさんは大きく発展して参りました。

 

しかし、プレカット技術の進歩がもたらしたのは何もメリットだけではありません。

デメリット

  • 複雑な継ぎ手、仕口は難しい

    一般的にはプレカット工法の場合、継ぎ手や仕口は単純なものとなり、複雑な加工は難しいとされています。複雑な加工にも対応している機械も出てきていますが、まだ広く普及はされていないようです。

  • 木の個性を活かせない木材には、それぞれ個性があります。経験豊富な大工さんは、それぞれの個性を見抜き、活かして使用します。一方、プレカット工法では、ひとくくりに「材料」として加工しますので、それぞれの個性を活かすという考えはありません。
  • 熟練大工さんの手刻みより精度が劣るメリットで「安定した加工品質」を挙げましたが、その品質は、熟練大工さんの手刻みによる加工と比べると劣ります。プレカットでは、工場出荷後、現場で合わずに再加工が必要というケースを防ぐため、ゆとりを持たせた加工を行っているためです。
参照元:http://sumaidea.com/guides/article/11/

 

こちらに挙げてあるデメリットは、そのまま在来伝統工法のメリットにも成り得ます。

石井工業㈱の新築の場合、お客様のご予算やご要望に応じても変動は致しますが、

プレカットと手刻みで行う割合が概ね4:6くらいでしょうか。

 

手刻みでの加工の場合、昔ながらの方法で行うので複雑な継ぎ手にも対応できますし、

木の個性を活かした使い方もできますし、精度の高い加工技術によって金物に頼らない

丈夫な家造りが可能です。

写真でみる手刻みとプレカット(伝統工法)

まずは手刻みで材料を揃えた新築の上棟写真

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最後の写真は丸太の柱に、登り梁という屋根の材をかける場面です。

 

プレカットでは、丸太の柱を使用するという事は難しいかと思います。

こういった使い方が出来るのが木の個性を活かすことのできる良さです。

写真でみる手刻みとプレカット(プレカット工法)

続いて、プレカット工法の写真

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建物の大きさや仕様が全く違うので一概に比較は出来ませんが、

プレカット工法の特徴としては、接合部分を金物で固定するということ。

 

上の写真でいうと、3枚目の写真が職人さんたちが各接合部に

金物を入れているものです。

 

また、手刻みで刻む場合と比べて

継ぎ手や仕口のほぞの長さが短いので、

 

上棟時などは、組みあがっただけの状況で、金物を締めていない

状態のままだと、写真にあるような2階部分や屋根部分に

乗っているとグラグラ揺れを感じる時もあります。

 

金物が如何に重要な要素を担っているか

ということがよくわかりますね。

【まとめ】どちらの工法にも長所・短所はあります。

一概にどちらの工法の方が優れているかとか、

そんな結論を出すつもりは全くございません。

 

どちらの工法にも良い部分と悪い部分はあると思いますので、

ここまで書いてきたことを踏まえてまとめてみます。

 

【伝統工法(手刻み)長所】

・大工さんが全て手作りで造るため、木の特性や個性を活かしながら家造りができる

・伝統工法の場合、金物を使用しなく、柱や梁、土台などの木と木の接合だけで強度を

出していくため、構造的にも強いしっかしとした骨組みができる。

・複雑な加工や継ぎ手にも対応ができる。これにより、

自由度の高い設計や家造りが可能となる。プレカット工法の場合、

複雑な加工だと対応が出来なかったり、オプション料金を別途取られたり

という場合が多い。その為、ハウスメーカーでの家造りだと

同じような間取りや形になってしまう。

 

【伝統工法(手刻み)短所】

・プレカットと比較すると職人の手作業な為、時間と費用(手間)が掛かる。

・手刻みで加工ができる職人の数が減少している。プレカット工法しかやったことの

無い大工さんだと、手刻みの加工で施工をするのは難しい。

 

【プレカット工法長所】

・手刻みと比較した場合、加工に掛かる日数はおよそ3分の一

仮に、手刻みで1か月かかるとすればプレカットなら10日で終わる。

・費用が安い。

・工場生産なので、安定した加工品質を保ち提供することが出来ている。

 

【プレカット工法短所】上記に挙げたもの以外

・木の特性を考慮していない画一的な加工なので、時間が立つと強度面での不安が残る

木は生き物なので、時間と共に乾燥・収縮する。完成時には金物で接合されている部分も、

時間が経ち木が収縮すると金物が緩んでくる可能性も否定は出来ない。

 

・大量生産・大量加工が可能なので、材の良し悪しを検討せず材は材としてしかみない。

木にこだわるなら手刻み。設備やデザインにこだわるならプレカット。

個人的に感じているのは上記のような思いです。

 

手刻みの場合、コスト面で比較した際にはプレカットよりも

どうしても費用が掛かってしまいます。

 

ですが、トータルコストで比較した際にはお客様の比較検討

して頂けるラインに入るので、実際に手刻みで施工させて

頂くお客様も多いのです。

 

逆に、そこまでこだわらなく、キッチンやお風呂、または

完成後の家具や設備にお金をかけたいという方は、プレカットでの

施工でも良いかと思います。

 

当社の場合、お客様との打ち合わせを通じ、ご要望に合わせながら

このような形でのご提案を行っております。

 

国産材でこだわる家を建てるなら、まずは手刻みの選択肢も

検討されてみるのは如何ですか( ..)φメモメモ

 

 

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