新しい家具の見せ方を考える。節があるモノでも、家具になる!?
2017/01/27
先日、とあるご縁を頂き、
当社の山武杉の材料を家具屋さんへ納めさせて頂く機会がありました。
これまで、こちらのページでも紹介させて頂いているように、
当社が手掛けさせて頂いてきた家具は
山武杉の中でも無地で良い部分を厳選し、
材料として使用して参りました。
ですが、今回家具屋さんから頂いた材料の注文は、
節のある材料で、いわゆる普通のモノ。
小さな節がいくつも存在しているような家具など、
これまであまり考えていなかったというのが
正直な所です。
皆さんも、もし自宅に木のテーブルがあったら
思い浮かべて欲しいのですが、
節のある天板や、椅子の座面など、
あまり見かけなくないですか?
そんな中で出来上がり品を見せて頂いたのですが、
想像以上に仕上がりは良いな。
というのが個人的な第一印象でした。
家の雰囲気に合わせることが可能なのがオーダーメイド家具の良さ
もちろん、人によって好みはありますし、
見る人が見たらなんだこれは~
なんて言われてしまいそうですが、
無垢の木の良さや、
国産材山武杉のぬくもりを
これまで以上にお求めやすく
手軽にお届けできる手段としては
アリではないかと思います。
お客様のご要望や用途を伺って、
その注文に合わせた家具を製作する手作りの家具
というものは、一般的な家具の相場から見れば
やはり高くなってしまうかなという傾向があります。
そこで、写真のような節のあるような材料を
使用することで少しでも販売コストを抑え、
幅広くお客様の目に触れる機会が増えれば良いなという思いで、
今回このような材料でも
提供させて頂くということになりました。
発想の転換を。家具に節があっても良いのでは?
家具に節があってはいけない。
なんてことは別に誰かがそう決めた訳ではないと思います。
仕上の美しさや、材料の強度等、
多少の違いはもちろん出てくると思います。
ですが、使っていくことで味が出る家具の世界で
節一つとってもその経年変化の様子は
とても美しいものになるのではというのが個人的な考えです。
使う用途にもよると思いますが、
かえって節があった材料の方がいいかも!
なんて場所もあると思います。
一つの考え方ですが、
これからはこういう家具も
視野に入れていきたいなと思います。
最後に、同じ節がある材料で
製作したお子様用の小さな椅子。
これもこれで、可愛いですよね?