木で建てる家の寿命
2017/01/27
日本で建てる木の家の寿命って、
みなさんどれくらいだとお考えですか?
一般的には、
おそらく30年くらいと答える方が多いのではと思います。
こんな記事もありました。
日本の家の寿命は約30年。そのとき何が起こるのか? 築30年建て替えか、住み続けるか
ですが、実は家の寿命というのは建て方や仕様で大きく異なりがあります。
ではなぜ一般的に家の寿命は30年と言われているのでしょうか?
ハウスメーカーの登場がもたらした影響
一番の理由としては、ハウスメーカーの登場です。
私たちのような田舎の工務店や材木屋とハウスメーカーの一番の違いは、
利益を追求するといった会社としての本質を見ている企業かどうかだと
思います。
大手のハウスメーカーなどは、
テレビなどでも大々的に宣伝を行っていると思いますが、
この宣伝費って、どこから出てくるかというともちろん家を建てるお客様から
頂いている訳ですよね。
ということは、その分利益も多数あげているということになります。
もちろん、利益を上げるということは企業ですので重要な要素です。
当社も、その例外ではありません。
しかし、その利益を上げ続けなければならないということは
容易なことではありません。
一生に一度の大切なお買い物
只でさえ、家を建てるというのはお客様にとっては
一生に一度あるか無いかの大きな買い物です。
その業界で利益を上げ続けるということは、
寿命の長い家など建てていたら立ち行きできなくなってしまうのではないでしょうか。
時代によってアルミサッシが出現し、
中途半端なグラスウールの断熱なども中気密低断熱の原因となり、
安価で施工し、利益を追求できる所にとっては良い追い風になりました。
都心などではもう皆無に等しいかと思いますが、昔ながらの農家の家など、
「この家造ってから何年経ってるんだろう」というような古い家って、当社のある
千葉県山武市も含め田舎の方にはまだ残っているものです。
ここでお伝えしたいのは、
残ってるだけでなく、まだそこに住んでいるということなんです。
つまり、造り方なんです。
家の構造材にしても、金物や釘などを使用せず、
大工さんによる昔ながらの手刻みで継手を造り組み合わせていく。
断熱材にしても、ケチらずにしっかりとしたものを使用する。
そういう造り方をしていけば、50年、100年と寿命の長い住宅を
しっかりと施工していくことは可能なんです。
おそらく、ハウスメーカーで働いている若い大工さんなんかは、
工場で生産された材料を現場で組み立てていくという作業しか
経験した事がないでしょう。
誤解を恐れずに言えば、大工ではなく家の組み立て屋さん。
もし、自分が家を建てる立場になったとしたら、
どちらの大工さんに頼みたいと思うでしょうか。
家を造っても30年しか持たないんじゃ高いお金を払う気はないと、
少しでも感じて頂けるのでしたら、一度ご自身の地域の工務店さんなり、
当社のような伝統工法の施工も可能な所とお話になってみて下さい。
もちろん、当社へのご相談もお待ちしております。